空き家率の地域比較|都道府県別ランキングと高齢化の関係

今回は「空き家率」を都道府県ごとに比べてみました!むずかしい言葉はできるだけ使わずに、やさしく説明していきますね。
「空き家が多い都道府県ランキング」を見たことがある人もいるかもしれません。この記事では、総務省(国の統計を発表している役所)が調べた「空き家率」のデータと、「高齢化率」(65歳以上の人がどれくらいいるか)のデータを見比べて、都道府県ごとにどんな違いがあるかを、できるだけわかりやすくまとめました。
最終確認日:2026-08-12

空き家率ってなに?
「空き家率」とは、その地域にある住宅のうち、誰も住んでいない家がどれくらいの割合であるかを示す数字です。総務省の調査(令和5年住宅・土地統計調査)によると、2023年10月1日の時点で、全国の空き家は900万戸をこえ、過去最高になりました。
ただし「空き家」と言っても、中身はいろいろです。
- 今、借りる人を募集している賃貸の部屋
- 売りに出されている家
- 別荘のように、たまに使われる家
- そのどれでもなく、長い間誰も使っていない家
このうち、実家じまいと一番関係が深いのは、最後の「長い間誰も使っていない家」です。総務省の発表では、これを「その他の住宅」と呼んでいます。この記事の空き家率は、すべてこの「その他の住宅」だけの数字を使っています。賃貸中の部屋や、売り出し中の家、別荘は含めていません。
出典:総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/index.html)
都道府県別 空き家率ランキング
下の表は、都道府県ごとの空き家率を、高い順に並べたものです。右側には「高齢化順位」もあわせて載せています。これがなぜ載っているかは、表のあとで説明しますね。
| 空き家率順位 | 都道府県 | 空き家率※1 | 高齢化順位※2 |
|---|---|---|---|
| 1 | 鹿児島県 | 13.6% | 14位 |
| 2 | 高知県 | 12.9% | 2位 |
| 3 | 徳島県 | 12.2% | 3位 |
| 4 | 愛媛県 | 12.2% | 12位 |
| 5 | 和歌山県 | 12.1% | 10位 |
| 6 | 島根県 | 11.3% | 8位 |
| 7 | 山口県 | 11.1% | 4位 |
| 8 | 秋田県 | 10.0% | 1位 |
| 9 | 宮崎県 | 9.9% | 15位 |
| 9 | 長崎県 | 9.9% | 9位 |
| 11 | 香川県 | 9.7% | 21位 |
| 11 | 鳥取県 | 9.7% | 16位 |
| 13 | 大分県 | 9.6% | 11位 |
| 14 | 三重県 | 9.5% | 31位 |
| 15 | 青森県 | 9.3% | 6位 |
| 15 | 岩手県 | 9.3% | 7位 |
| 17 | 長野県 | 8.9% | 20位 |
| 18 | 山梨県 | 8.7% | 24位 |
| 19 | 岡山県 | 8.6% | 29位 |
| 20 | 福井県 | 8.5% | 26位 |
| 21 | 富山県 | 8.4% | 18位 |
| 22 | 岐阜県 | 8.1% | 27位 |
| 23 | 山形県 | 7.9% | 5位 |
| 24 | 広島県 | 7.8% | 35位 |
| 25 | 奈良県 | 7.7% | 22位 |
| 25 | 佐賀県 | 7.7% | 25位 |
| 27 | 新潟県 | 7.6% | 13位 |
| 27 | 熊本県 | 7.6% | 23位 |
| 27 | 群馬県 | 7.6% | 30位 |
| 30 | 福島県 | 7.3% | 17位 |
| 30 | 石川県 | 7.3% | 33位 |
| 30 | 滋賀県 | 7.3% | 43位 |
| 33 | 茨城県 | 6.7% | 32位 |
| 34 | 栃木県 | 6.6% | 34位 |
| 35 | 兵庫県 | 6.2% | 36位 |
| 35 | 京都府 | 6.2% | 37位 |
| 37 | 静岡県 | 5.9% | 28位 |
| 38 | 北海道 | 5.6% | 19位 |
| 39 | 千葉県 | 5.0% | 40位 |
| 40 | 宮城県 | 4.6% | 38位 |
| 40 | 大阪府 | 4.6% | 41位 |
| 40 | 福岡県 | 4.6% | 39位 |
| 43 | 愛知県 | 4.3% | 45位 |
| 44 | 沖縄県 | 4.0% | 46位 |
| 45 | 埼玉県 | 3.8% | 42位 |
| 46 | 神奈川県 | 3.2% | 44位 |
| 47 | 東京都 | 2.6% | 47位 |
※1 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2023年10月1日時点のデータ、2024年9月25日発表)のうち、「賃貸中・売り出し中・別荘」を除いた「その他の住宅」の空き家率です。
※2 総務省統計局「人口推計」(2023年10月1日現在のデータ、2024年4月12日発表)の、65歳以上の人の割合をもとにした順位です。1位が一番高齢化が進んでいることを表します。
なぜ「高齢化順位」も載せているの?

表を見ると、空き家率が高い都道府県は、高齢化順位も高い(=高齢化が進んでいる)ところが多いことに気づくと思います。鹿児島県・高知県・徳島県・山口県・秋田県などがそうですね。家は、人が住まなくなってから空き家になります。高齢の方が施設に入ったり、亡くなったりして、そのあと誰も住まなくなる、というケースは実際に多いです。だから「高齢化が進んでいる地域」は、これから先も空き家が増えていきやすい、と考えられています。今は空き家率がそれほど高くなくても、高齢化順位が高い都道府県は、将来的に空き家率も上がっていく可能性がある、という一つの目安として見ることができます。
もちろん、高齢化が進んでいる都道府県が、必ず空き家率も高くなるとは限りません。たとえば秋田県は高齢化順位が全国1位ですが、空き家率は8位です。住宅がどれくらい新しく建てられているか、空き家をこわして更地にする動きがあるかなど、ほかにも関係する理由はいろいろあります。あくまで「関係がありそうな数字」として見てください。
出典:総務省統計局「人口推計(2023年10月1日現在)」(https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2023np/index.html)
具体例で見てみましょう
たとえば鹿児島県は、空き家率が13.6%で全国1位、高齢化順位も14位と高めです。長い間使われていない家が多く、これから先も増えやすい状況にあると考えられます。
一方、東京都は空き家率が2.6%で全国47位(一番低い)、高齢化順位も47位(一番低い)です。都会は人が集まってくる場所なので、家が空いてもすぐに次の人が住んだり、貸したりしやすいのだと考えられます。

同じ「空き家」という言葉でも、都道府県によって事情はけっこう違います。実家がある都道府県が、表の上のほう(空き家率が高い)にあるかどうかを見てみると、「うちの実家がある地域は、こういう傾向があるんだな」という参考になると思います!
実家じまいとの関わり
このデータは都道府県全体の数字であり、一つひとつの実家がどうなるかを表すものではありません。ただ、実家のある都道府県の空き家率が高い場合は、近くにも長い間使われていない家が増えている可能性があります。売る・貸す・こわすといった選択肢を考えるときの参考として、以下のガイドもあわせてご覧ください。

売る・貸す・こわす、どれが良いかは、家の場所や状態、ご家族の考え方によって変わります。このページの数字は都道府県全体の傾向なので、実際にどうするかは、不動産会社や自治体の窓口、税理士・司法書士といった専門家に確認しながら決めてくださいね。
よくある質問
Q. 空き家率が高い都道府県ほど、実家じまいが大変ですか?
一概には言えません。空き家率が高い地域は、周辺の空き家も多い可能性がありますが、実家じまいの大変さは、家の場所や広さ、道路の状況、家族の人数など、いろいろな条件で変わります。都道府県の数字は、あくまで大きな傾向として参考にしてください。
Q. 市区町村ごとの、もっと細かいデータはありますか?
総務省の令和5年住宅・土地統計調査では、市区町村ごとの数字も発表されています。もっと細かい地域のデータを見たい場合は、総務省統計局のサイトをご確認ください。
Q. このデータはいつ時点のものですか?
空き家率は2023年10月1日時点、高齢化順位のもとになっている人口のデータも2023年10月1日時点のものです。住宅・土地統計調査は5年ごとに行われるので、次の調査(2028年ごろの予定)が発表されるまでは、これが最新のデータになる見込みです。
出典
- 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(2024年9月25日公表)https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/index.html
- 総務省統計局「人口推計(2023年10月1日現在)」(2024年4月12日公表)https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2023np/index.html
※このページのランキングと順位は、上記の総務省のデータをもとに当サイトが独自にまとめたものです。総務省が発表している公式なランキングではありません。