仏壇じまいの進め方チェックリスト|順番・お寺に聞くこと・親族への共有

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ごんぞう
ごんぞう

仏壇じまいは、「何をするか」と同じくらい、「どの順番でするか」が大事です。筆者(ごんぞう)は、順番を間違えて、お寺の住職に「先に一言、相談してほしかった」と言われた経験があります。この記事は、その反省も踏まえた、進め方のチェックリストです。

仏壇じまいに、法律上の期限や決まった手順はありません。ただ、お寺やご家族との関係もあるため、順番を整理しておくと、後から「聞いていない」「先に言ってほしかった」となる場面を減らしやすくなります。この記事では、8つのステップと、お寺・親族・見積もり先に確認しておきたいことを、チェックリストの形でまとめました。宗派の見当がつかない方は宗派の調べ方を、仏壇じまい全体の考え方は仏壇じまいとは?をご覧ください。

作成日:2026-10-04
更新日:2026-10-04

進め方の全体像(8つのステップ)

仏壇じまいの進め方は、家庭によって異なりますが、一般に次のような順番で整理されることが多いようです。決まったルールではなく、「迷ったときの目安」としてご覧ください。

STEP1 家族で方向性を話す 残す・移す・小さくする・手放す、のどれを考えるか STEP2 親族に早めに共有する 決める前に「考えている」と伝える STEP3 宗派・菩提寺を確認する わからないときは、仏壇の写真や手がかりをまとめる STEP4 まずお寺に連絡する(見積もりより前に) 「仏壇を手放したい」と事情を伝え、進め方を聞く STEP5 位牌・過去帳・遺影などを仕分ける 残す・託す・手放すに分け、写真に残す STEP6 法要の日程を決める 親族の予定、実家の解体・売却の日程も合わせて確認 STEP7 手放す方法を比べる 引き取り先の候補を複数あたり、内容と費用を比べる STEP8 実施して、記録を残す 日付・内容・連絡先を控えて、親族にも共有する

図:仏壇じまいの進め方の目安(8ステップ)

4コマ漫画:先に仏壇店へ見積もりを頼んでしまった長男に、まずお寺に一報を入れる進め方もあるとごんぞうが伝える
ごんぞうの4コマ解説:順番を意識すると、後から困りにくくなります

ステップごとのチェックリスト

ステップ確認すること(チェック)
STEP1 方向性□ 仏壇を継ぐ人はいるか □ 実家をどうするか(売る・貸す・解体・維持) □ 「残す・移す・小さくする・手放す」のどれを考えているか
STEP2 親族への共有□ 兄弟姉妹・伯父伯母など、関係する親族の名前を書き出した □ 決める前に「考えている」と連絡した □ 反対や希望があれば聞いた
STEP3 宗派・菩提寺□ 仏壇の中・位牌・お墓の文字などを写真に撮った □ お寺からの郵便や、お墓の管理者の連絡先を探した □ 親族に、お寺の名前を聞いた
STEP4 お寺に連絡□ 見積もりを頼む前に、お寺に連絡した □ 「仏壇を手放したい」と事情を伝えた □ お寺での呼び方や進め方を聞いた
STEP5 品物の仕分け□ 位牌・過去帳・ご本尊・遺影・仏具を一覧にした □ 残す・託す・手放すに分けた □ 手放す前に、写真で記録した
STEP6 法要の日程□ お寺の日程を聞いた □ 親族の予定を確認した □ 実家の解体・売却の日程と、ずれていないか確認した
STEP7 手放す方法□ 複数の候補から内容と費用を聞いた □ 一般廃棄物の許可など、確認点を見た □ 契約を急かされていないか確認した
STEP8 実施・記録□ 日付・内容・連絡先を記録した □ 親族に結果を共有した □ 残した品物の保管場所を決めた

お寺に聞いておきたいこと

お寺に連絡するときは、次の点を聞いておくと、後で食い違いが起きにくくなります。法要の名前や考え方の違いは仏壇の閉眼供養(魂抜き)とは?で整理しています。

  • 仏壇を手放すときの法要(閉眼供養など)を、お願いできるか。お寺での呼び方は何か
  • お寺に持ち込むのか、自宅や実家に来てもらうのか
  • 仏壇・位牌・ご本尊を、お寺で引き取ってもらえるか。引き取らない場合の、手放し方の考え方
  • お焚き上げ・永代供養の対象になる品物と、ならない品物
  • お布施・費用の考え方と、支払いの方法
  • 親族が参列できる日程か

親族に共有しておきたいこと

仏壇は、費用の話よりも、気持ちの問題が大きいテーマです。実家じまいの窓口を担う方が、仏壇の方針を一人で進めてしまうと、後から親族に「もう決めたのか」と驚かれることがあります。次のような点を、早めに共有しておくと安心です。

  • 仏壇じまいを考えていること(まだ決めていない段階でも)
  • お寺にいつ連絡する予定か、お寺から聞いた内容
  • 残したい品物がないか(位牌、遺影、仏具など)
  • 費用の分担について、誰が窓口になるか

手放す方法を比べるときの確認点

お寺での対応を聞いたあと、仏壇本体の手放し方を比べる段階では、次の点を確認しておくと比べやすくなります。選択肢の全体は仏壇じまいとは?の「手放す方法」をご覧ください。

確認点理由
見積もりの内訳が、はっきり書かれているか追加料金が後から出るトラブルを避けるため
家庭の仏壇・仏具を廃棄物として回収してもらう場合、収集・運搬を行う業者が、関係する市区町村の一般廃棄物処理業の許可を受けているか、または市区町村から委託されているか家庭ごみの収集・運搬には、その許可または委託が必要と説明されており(国民生活センター)、産業廃棄物処理業の許可だけの業者とのトラブルも報告されているため
契約を急がされていないかその場で契約せず、一度持ち帰って比べる余裕を持つため
複数の見積もりを取ったか同じ依頼でも、金額の提示に差が出ることがあるため

国民生活センターは、2022年11月の発表で、不用品回収サービスに関する相談が増加し、2021年度には2,000件を超えたと報告しています。少しでも不審な点があれば、契約前にお住まいの自治体の消費生活センターに相談してください。特定の業者・専門家へのご紹介や送客は行っておりません。

実家の解体・売却の日程がある場合

実家の解体や売却の日程が先に決まっている場合は、そこから逆算して、仏壇じまいの日程を考える必要があります。ただし、日程を急ぐあまり、お寺への連絡や親族への共有が後回しになりがちです。お寺や親族の予定が合わないこともあるため、解体や売却の日程が決まったら、できるだけ早く、お寺と親族に伝えておくと、調整しやすくなります。墓じまいも同時期に考える場合は、墓じまいとは?改葬許可の手続きもあわせてご覧ください。

筆者の失敗から

筆者(ごんぞう)は、実家の解体スケジュールが先に決まっていたため、「早く仏壇の行き先を決めておかないと」と焦り、菩提寺に連絡する前に、仏壇店に見積もりを頼んでしまいました。後日、住職に連絡したところ、「先に一言、相談してほしかった」と言われました。この経験から、「まず菩提寺、それから手放す方法の検討」「早めの親族共有」の2点を、いちばん大事だと感じています。詳しくは仏壇じまいとは?の体験談をご覧ください。あくまで筆者個人の一例であり、宗派やお寺との関係によって、最適な進め方は変わります。

よくある質問

Q. 最初に何をすればいいですか?

仏壇を継ぐ人がいるかどうか、家族で方向性を話すところから始められます。そのうえで、仏壇の中や位牌、お墓の文字などを写真に撮り、宗派や菩提寺の手がかりを集めておくと、お寺に相談するときに役立ちます。

Q. どのくらいの期間がかかりますか?

お寺や親族の日程、実家の状況によって異なり、一概には言えません。法要の日程が先にあるのか、解体や売却の日程が先にあるのかで、進め方も変わります。早めに、お寺と親族に相談することをおすすめします。

Q. 法事(一周忌・三回忌など)のタイミングに合わせてもいいですか?

決まったルールはありません。法要で親族が集まる機会に合わせると、日程調整や、親族への説明がしやすくなる、という声もあります。お寺に法要の相談をする際に、仏壇じまいについても一緒に相談する方法もあります。


出典

  1. 独立行政法人国民生活センター「増加する『不用品回収サービス』のトラブル」(2022年11月2日)https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221102_1.html
  2. 当サイト「仏壇じまいとは?閉眼供養・処分方法・注意点」(筆者の体験、手放す方法の選択肢)/butsudan-shimaikata/
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