永代供養とは?墓じまいした後の遺骨はどこへ

以前の墓じまい記事で「改葬」の手続きは整理しましたが、「永代供養」という言葉自体の意味を今回はあらためて整理します。混同しやすい言葉なので、しっかり区別しておきましょう。
墓じまいを調べていると必ず出てくる「永代供養」という言葉。「墓じまい」と「永代供養」は同じ意味だと思われがちですが、実は別の概念です。この記事では、それぞれの意味の違いと、遺骨の行き先としての永代供養について整理します。
最終確認日:2026-08-17
「墓じまい」と「永代供養」は別の概念
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 墓じまい | お墓から遺骨を取り出し、墓石を解体・撤去して更地にし、墓地の使用権を管理者に返還すること |
| 永代供養 | 寺院や霊園などの管理者に遺骨を預け、遺族に代わって管理・供養してもらう仕組み |
つまり「墓じまい」は今あるお墓を閉じる手続き、「永代供養」はその後に遺骨をどこに納めるかという選択肢の一つという関係になります。墓じまいをした後、永代供養墓に遺骨を移すケースが多いため、セットで語られることが多いようです。
永代供養は「永遠に」ではない
「永代」という言葉から誤解されやすいのですが、永代供養は基本的に一代限りの供養であり、子孫に代々引き継がれるものではないとされています。多くの場合、一定期間(33回忌など)は個別に供養し、その後は合祀(他の方の遺骨とまとめて供養)される形が一般的です。具体的な年数や形式は、寺院・霊園によって異なります。
墓じまい後、遺骨を永代供養に移す流れ
墓じまいをした後、遺骨を永代供養墓(合祀墓・樹木葬等)に移す場合は「改葬」の手続きが必要です。改葬には市区町村長が発行する「改葬許可証」が必要で、これがないまま遺骨を移すと法律違反になるとされています。改葬許可申請の具体的な流れは、当サイトの墓じまい記事で解説しています。

永代供養墓と一口に言っても、個別安置型・集合安置型・合祀型など種類はさまざまで、費用も供養の形式も寺院・霊園ごとに大きく異なります。当サイトでは特定の金額や業者を案内していないので、実際に検討する際は複数の寺院・霊園から資料を取り寄せて比較することをおすすめします。
実家じまいとの関わり
実家じまいと同じタイミングで、お墓の管理者がいなくなる・遠方で管理が難しくなるという理由から墓じまいを検討するケースは少なくありません。改葬許可の手続きや、離檀料など寺院とのやり取りの一般的な流れについては墓じまいとは?改葬許可の手続きと寺院とのやり取りを整理で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. 永代供養を選べば、もうお墓参りはできなくなりますか?
永代供養墓の多くは、合祀される前の一定期間、個別のお参りができる形式になっています。また合祀後も、多くの霊園・寺院では共同の供養塔にお参りすることができます。具体的な形式は施設によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
Q. 永代供養を選ぶと、離檀料はかかりませんか?
永代供養そのものと離檀料は別の話です。今のお墓が寺院の檀家制度に紐づいている場合、そこから離れる(離檀する)際に、慣習として離檀料を求められることがあります。法律上の支払い義務があるものではありませんが、詳しくは寺院や行政書士等にご相談ください。
まとめ
「墓じまい」はお墓を閉じる手続き、「永代供養」はその後の遺骨の預け先の一つ、という違いを押さえておくと、情報を整理しやすくなります。実際の手続きや費用は、市区町村・寺院・霊園ごとに異なるため、個別に確認しながら進めることをおすすめします。
出典
- 墓地、埋葬等に関する法律 第2条・第5条・第21条