水道局の点検を装った訪問者が来た!本物かどうかの見分け方と通報・対策マニュアル
知らない人が「水道局の点検です」と名乗って訪問してきたら?
一人暮らしの女性や高齢者世帯を中心に、「〇〇局の者です」「水道メーターの確認をしています」と名乗る訪問者に不安を感じた経験がある方も多いでしょう。特に最近は、公的機関を装った悪質な訪問販売や詐欺被害が全国で急増しており、国民生活センターや自治体も注意を呼びかけています。
このような場面で間違った対応をすると、個人情報を渡してしまったり、不要な高額契約を結ばされたり、最悪の場合は犯罪に巻き込まれる恐れもあります。
この記事では、「本当に水道局の人なのか?」「どうやって確認すればよい?」「怪しい場合の通報先や防止策は?」といった疑問を一つひとつ丁寧に解決していきます。詐欺被害を防ぐための実践マニュアルとして、ぜひご活用ください。

<この記事を書いた人>
シャア
学生時代から防災や災害対策に強い関心を持ち、20年以上にわたり情報を収集・整理。防災訓練のボランティア経験や、災害時の避難準備を日常的に実践してきた「防災オタク」。最新の防災グッズや自治体の防災計画まで幅広く研究し、実生活に役立つ防災知識をわかりやすく伝えています。
「水道局を装った訪問」は実際にあるのか?
● 国民生活センターにも多数の相談が寄せられている
【相談事例(抜粋)】
「水道局を名乗る人物が突然訪問し、『水道水に有害物質が混入している可能性がある』と不安をあおり、高額な浄水器を販売された」(2023年・70代女性)
ー出典:国民生活センター「訪問販売に関するトラブル事例集」
実際の水道局や水道事業者は、事前通知を行ったうえで点検に訪問するのが原則です。つまり、突然の訪問であれば「ほぼ100%怪しい」と疑ってよいというのが現実です。
本物と偽物を見分けるポイント7選
1. 事前に通知があったかどうか
- 本物の水道局なら、ハガキや封書で通知が届いている
- 不審な訪問は、突然の訪問・当日初めて聞く内容
2. 「自治体の職員証」「許可証」などの提示
- 本物:顔写真つきの公的な身分証明書をすぐに提示する
- 偽者:曖昧な名札・名刺だけ、提示を嫌がる、隠す
3. 会社名・団体名が具体的か
- 「水道局の委託業者です」など曖昧な説明に注意
- 「〇〇市上下水道局」「〇〇水道メンテナンスセンター(●●市登録業者)」など、実在確認可能な名称かどうか確認を
4. 言葉遣いや態度
- 本物:事務的で落ち着いた対応
- 偽者:急かす、強く勧める、押しが強い、不安をあおる
5. 服装や装備
- 本物:作業着+腕章+名札+工具など
- 偽者:スーツや私服、持ち物が怪しい(チラシやカタログのみ)
6. 作業の内容と説明
- 本物:点検内容や所要時間、作業範囲などを丁寧に説明
- 偽者:曖昧なまま室内に入ろうとする
7. 「無料点検」を強調するか?
- 「無料ですから安心してください」は、逆に警戒ポイント
- 公的機関が「無料点検です」としつこく訪問することは基本的にない
「怪しい」と感じたときの正しい対処法
● 絶対にドアを開けない・家に入れない!
- チェーンをかけたまま対応する
- 「今手が離せません」「家族が出かけていまして」とやんわり断る
- 「お帰りください」と明言するのも有効
● 会社名・所属・電話番号を必ず聞く
- 「お名前と会社名を教えてください」
- 「あとでこちらから折り返します」と伝える
● すぐに信じず、自治体や水道局に確認を!
例:東京都の場合
■ 東京都水道局お客様センター:03-5326-1101
(電話受付:平日8:30〜20:00)
⇒ 本当に訪問予定があるのか、個別に確認可能
こんな誘い文句は要注意!
| 誘い文句の例 | 要注意ポイント |
|---|---|
| 「今すぐ点検しないと水質が危険です」 | 不安をあおる |
| 「水道管が劣化していて、交換が必要です」 | 高額工事への誘導 |
| 「この場で契約すれば半額になります」 | 急がせて冷静な判断をさせない |
| 「モニター価格で1万円だけです」 | セールスである可能性 |
通報すべき?迷った時の相談窓口
● 警察(110番)での通報も可能
「不審な人物が来て怖い」「勧誘されて困っている」
⇒ その場で110番しても構いません。特に一人暮らしの女性や高齢者は遠慮せずに対応を。
● 消費者ホットライン「188」番(いやや!)
各自治体の消費生活センターにつながります。
「訪問販売っぽいが断っていいのか?」「契約してしまったがクーリングオフできる?」などの相談が可能です。
被害に遭ってしまった場合の対応マニュアル
● 契約してしまった:クーリングオフの手続きを!
- 契約から8日以内であれば、書面での通知で解除が可能
- 電話だけでは効力がないため、必ず書面で郵送(簡易書留など)
● お金を払ってしまった場合
- 領収書・見積書・契約書をすべて保管
- 警察・消費者センター・弁護士などと相談して対応
高齢者や家族に伝えておきたい「訪問詐欺への備え方」
- 「知らない訪問者は対応しない」と家庭内でルール化
- インターホン越しでの対応を徹底
- 定期的に詐欺対策の話題を共有
- “水道局”や“行政”を名乗る人物にも警戒する意識を
実際にあった詐欺事例とその手口(全国からの報告)
| 地域 | 内容 | 結果 |
|---|---|---|
| 東京都杉並区 | 「無料点検です」と名乗る人物がメーター確認を申し出る。 | 浄水器の営業だった。 |
| 大阪府堺市 | 「市役所の指導で訪問している」と言われる。 | 4万円の除菌フィルターを契約させられた。 |
| 福岡市博多区 | 「配管の異常がある可能性」と言われ不安になり開けた。 | 床下点検→リフォーム契約に誘導 |
法的にはどうなる?公的機関の「なりすまし」は犯罪
- 「公務執行妨害」「詐欺罪」「不法侵入」などの罪に該当
- 近年では、再犯者や組織的詐欺グループが摘発される例も増加
まとめ:本物か迷ったら「その場で確認」&「通報」で自分を守ろう
「水道局を名乗るから大丈夫そう…」と油断した隙を狙う手口が増えています。
しかし、冷静に考えれば、「突然訪問してきて不安をあおる時点でおかしい」と気づけるはずです。
✅ まずはドアを開けない
✅ 会社名と本人の名前を確認
✅ 本物かどうかは自分で電話して確認
✅ 怪しければ即通報!
自分と家族を守るため、そして詐欺被害をこれ以上増やさないためにも、正しい知識と判断力を持って対処していきましょう。