6月といえば、本州では汗ばむ陽気や衣替えが進む時期ですが、北海道では“リラ冷え”と呼ばれる特有の寒さに見舞われる日があります。
「6月なのにヒートテックが手放せない」「朝はストーブを点けた」という道民の声も多く、観光客や道外からの転入者にとっては驚きの気候です。
この記事では、“リラ冷え”とは何か? どのような備えが必要か? を道民の生活習慣や服装選び、体調管理の観点から詳しく解説します。
<この記事を書いた人>
ポポネ
天気や季節ごとの暮らしの工夫に興味を持ち、趣味で10年以上気象や生活情報を収集・発信しています。毎日の料理も楽しみのひとつで、家庭料理のレシピやキッチンの便利アイテムを試すのが日課。自らの体験をもとに、ちょっとした工夫で快適になる暮らしの知恵をお届けしています。
「リラ冷え」とは?北海道だけの季節現象
● リラ冷えの意味と由来
- 「リラ」はフランス語でライラック(Lilac)を意味し、北海道では5月下旬〜6月上旬に咲く花
- ライラックが咲く時期に一時的な寒の戻りがあり、この現象を「リラ冷え」と呼ぶ
- 札幌市では“リラ冷え”を季語としても使うことがある
● 気象データで見るリラ冷え
- 札幌・旭川・帯広などで、6月でも**最低気温が5〜10℃**の日が発生
- 一方で、日中は20℃を超える日もあり、寒暖差が大きいのが特徴
リラ冷えが起きる地域と時期(出典:気象庁/札幌市観光協会)
| 地域 | リラ冷えの頻度 | 最低気温(6月上旬) | 備考 |
|---|
| 札幌市 | 毎年発生 | 6〜10℃ | ライラックまつりと重なる |
| 旭川市 | よくある | 5〜9℃ | 朝晩の冷え込みが強い |
| 函館市 | やや少なめ | 8〜12℃ | 湿度は低めで肌寒さが残る |
観光客・引っ越し者が戸惑う「服装ギャップ」
● 本州との違いに注意!
- 本州:6月初旬でも半袖・ノースリーブの人が多数
- 北海道:6月でも「上着・長袖・薄手のコート」が必須の日がある
● 道民に聞いたリアルな服装例(6月上旬)
- 薄手ダウン or フリースジャケット
- カーディガン+長袖インナー
- 靴下+スニーカー(素足でサンダルはまだ寒い)
リラ冷えによる体調不良・気象病対策
● 寒暖差による自律神経の乱れ
- 朝晩の冷え → 肩こり・頭痛・だるさ・不眠などを引き起こすことも
● 体を冷やさない生活術
- 温かい飲み物を選ぶ(白湯・しょうが湯・スープ)
- 早朝・夜間の外出時は必ず一枚羽織る
- 湯船に浸かる習慣を取り戻す(38〜40℃、15分)
- 首・手首・足首を冷やさない意識を持つ
家の中での“寒さ対策”も忘れずに
● ストーブの再稼働は珍しくない
- 特に高齢者家庭では「6月も朝ストーブ」が日常
- セントラルヒーティングより電気ヒーターが多用される
● 換気しながら暖を取る工夫
- CO₂がこもらないよう、窓を少し開けて暖房を併用
- サーキュレーターや空気清浄機との併用で快適度UP
リラ冷えを楽しむ“北海道ならでは”の過ごし方
● ライラックまつり(札幌)を防寒しながら楽しむ
- 5月下旬〜6月上旬開催/ライラックの香りと並木道が美しい
- 会場では温かい飲み物や道産ワインを楽しめる
● 読書・アート・カフェ時間が映える
- 短い夏に入る前の“おこもりタイム”を味わう絶好の時期
- 冷え対策をしながら室内時間を快適に過ごす工夫が◎
まとめ:6月の北海道は「初夏と冬の狭間」対策がカギ
“リラ冷え”という言葉には、北海道の季節感と繊細な気候の表現が込められています。
しかし、その美しい響きとは裏腹に、**服装・室温・体調管理を誤ると体調を崩しかねない“本格的な冷え”**がやってきます。
- 日中と朝晩の寒暖差に備えた服装選び
- 自律神経を守る生活習慣
- 家の中の暖房・保温対策
この3つを意識しておけば、北海道の6月を快適に、そしてちょっと特別に過ごすことができます。
旅行や出張、転勤、移住を予定している方も、ぜひ“リラ冷え”を知って対策を万全にしておきましょう。