ご近所との“物の貸し借り”は断ってもOK?円満に断る伝え方と断る基準
「すみません、ちょっと調味料を貸してもらえませんか?」
「電動ドリル、持ってたよね?ちょっと貸してもらえると助かるんだけど…」
何気ないやりとりに見えて、意外と神経を使うのが**ご近所同士の“物の貸し借り”**です。
断るのも気まずい、でも貸してトラブルになるのも怖い——そんな悩みを抱えている人は少なくありません。
この記事では、ご近所との“物の貸し借り”に関するよくあるトラブル事例をもとに、「どこまでがOKで、どこから断るべきか?」という基準と判断のポイント、そして角を立てずに断る言い方やコツを解説します。

<この記事を書いた人>
ルルカ
家事や暮らしの整理整頓が趣味で、長年にわたり掃除・収納・洗濯の効率化を研究。身の回りのトラブルや人間関係の悩みも、友人からよく相談されるタイプで、生活の中の「ちょっと困った」を解決するアイデアを常に探しています。実体験に基づいた、すぐに使える暮らしのヒントを発信しています。
ご近所の“貸し借り”が起きやすいシーンとは?
生活用品のちょっとした不足
- 「しょうゆが切れた」
- 「電池がない」
- 「掃除機の紙パックが足りない」
こうした“今すぐ欲しい”系は、ついご近所に頼ってしまいがち。
工具・家電などの“あまり使わないけど必要なモノ”
- 電動ドリル、脚立、のこぎり
- 布団乾燥機、延長コード、大型アイロン
普段使わないからこそ「買うより借りたほうが早い」と考える人も。
季節モノ・イベント用のアイテム
- こたつ、扇風機、ガスコンロ
- 折りたたみイス、アウトドア用品、ブルーシート
「年に1〜2回だけ使うもの」は貸し借りが発生しやすいアイテム群です。
よくある“物の貸し借り”トラブル事例
ケース1:返ってこない・壊された
- 「本を貸したのにずっと返ってこない」
- 「ドライヤーを貸したら、焦げたにおいがついて戻ってきた」
→ 明確な返却期限を設けなかったり、確認せずに貸してしまった結果。
ケース2:使い方が雑で破損
- 「工具を貸したら、ビスが無くなって戻ってきた」
- 「布団乾燥機を貸したらコードが巻かれていなかった」
→「貸したものを大切に扱ってもらえなかった」ことが心理的に傷になります。
ケース3:お返しやお礼が“重すぎる”または“なさすぎる”
- 「お礼に高価なお菓子をもらってしまって、かえって気を遣う」
- 「何も言わずにポンと置いてあっただけでモヤモヤ…」
→ お互いの“常識”や“価値観”の違いが浮き彫りになります。
貸していいもの・断ったほうがいいものの基準
貸しても比較的トラブルになりにくいもの
| 品目 | 理由 |
|---|---|
| ティッシュ・ラップ・アルミホイル | 消耗品/安価/返却不要 |
| 紙皿・割りばし・使い捨てカップ | 使い切りアイテム/気軽に渡せる |
| 雑誌・新聞のバックナンバー | 壊れない・紛失のリスクが低い |
→ こうした“低リスク品”は貸しても問題になりにくい。
できれば貸さないほうがいいもの
| 品目 | トラブルになりやすい理由 |
|---|---|
| 高額家電(掃除機、布団乾燥機など) | 故障リスク/扱い方に差が出やすい |
| 書籍・DVD | 返却されない/汚れや傷がつきやすい |
| 調理器具・キッチン家電 | 洗浄や衛生面でトラブルになりやすい |
| 工具・脚立など | 安全面のリスク/破損・欠損の可能性 |
貸すかどうかの判断基準5つのポイント
- 代替手段がないか?(コンビニや100均で買える?)
- 返却タイミングが明確にできるか?(期限を決められるか)
- 相手との関係性に無理がないか?(遠慮なく伝えられる間柄か)
- 前に貸したときの印象はどうだったか?(丁寧に扱ってくれたか)
- 「もし戻らなくてもいい」と思えるか?(手放しても後悔しないか)
→ ひとつでも「不安」がある場合は、無理に貸さないほうが安全です。
“角が立たない断り方”の具体例
シーン別・やんわり断るフレーズ集
生活用品系
- 「今、うちもちょうど切らしちゃってて…ごめんなさい」
- 「このあいだ使ったばかりで、残ってなかったかも…」
家電・工具系
- 「家族も使う予定があるので、ごめんなさい」
- 「不具合があると心配で…貸し出しは控えてるんです」
書籍・DVDなど
- 「以前貸したときに返ってこなかったことがあって…ちょっと慎重になってます」
- 「大事な資料に書き込みしてあるので、ごめんなさい」
断るときの“ワンクッション”フレーズ
- 「ごめんなさい」+「お役に立てずすみません」
- 「代わりに、どこで買えるか調べてみましょうか?」
- 「このあたりに置いてるお店があると思いますよ」
→ 「貸せない」ではなく「できることはある」と見せるのがポイント。
Q&A|貸し借りに関するリアルな悩みと解決策
Q. 一度貸したら、何度も頼まれるようになった…
A. 最初に「今回は特別ね」と伝えなかったことが原因かも。次回からは「前回お貸ししましたが、今回はちょっと…」と明確に。
Q. 返ってきた物が明らかに壊れていたけど、言えなかった…
A. 「実は、返ってきたときにちょっと不具合があったみたいで…」と、“物のせい”にして伝えるのが無難です。
Q. 貸してほしいと言われるのがストレス。先に予防できる?
A. SNSや会話で「物をシェアしない派です」とさりげなく発信するのも効果的。また「うちは人に貸すときトラブルが多くて…」と布石を打つのも◎。
貸し借りをめぐるご近所トラブルの実例と対処法
| トラブル | 解決法 |
|---|---|
| 「返してくれない」 | 「この間お貸しした物、いつごろお返しいただけそうですか?」と催促 |
| 「壊して返された」 | 「最近調子悪いみたいで…」と伝え、今後は貸さないスタンスに |
| 「お返しが重すぎる」 | 「どうかお気遣いなく。ちょっとのことでしたから」と強調 |
| 「別の人からも貸してと言われるようになった」 | 「うちは基本的に貸し出しはしていないんです」と方針を明言 |
物の貸し借りで“人間関係を壊さない”ための心得
- 相手の人格ではなく、物の扱いに焦点を置く
→「モノを大事にしたいから貸せない」であれば角が立たない - 断るときは“申し訳なさ”と“代替案”を添える
→ 気持ちだけはきちんと伝える - 最初に線引きをしておくことが大切
→ 貸したくない人には、1回目でしっかり断る勇気を
まとめ|貸すか貸さないかの判断は“あなたの自由”
- ご近所付き合いにおいても「貸す・貸さない」の選択権はあなたにある
- トラブルが起きそうな相手・モノにははっきり「NO」と言ってOK
- 丁寧な言い回しと“断る理由の工夫”で関係を壊さずに距離を置ける
- 「無理をしない」ことで、長く穏やかなご近所関係が築ける
親切と無理の境界線は人それぞれ。
あなたが「気持ちよく対応できる範囲」で行動することが、ご近所づきあいにおける本当のマナーです。