駐車場で他人の車に当てたけど相手が現れない…どうする?届け出・保険・防犯カメラの確認方法まで
はじめに:逃げるつもりはないけど相手が現れない!この状況、意外と多い
静かな住宅街の月極駐車場や、スーパーの駐車場でバック中に「コツン…」。自分が他人の車にぶつけてしまったと気づいた瞬間、誰もが動揺します。しかしさらに焦るのは、その後です。「すぐに謝りたいのに、相手の持ち主が見当たらない」「どうすれば逃げたと思われないのか」——。このようなケースは全国で非常に多く報告されています。
本記事では、**「逃げる気は全くないが、相手が現れない」**という状況において、やるべきことをステップ形式で整理。警察への連絡、保険会社の対応、防犯カメラの活用方法、相手が現れないまま終わった場合の法的な位置づけまで、実例や出典を交えながら詳しく解説します。

<この記事を書いた人>
シャア
学生時代から防災や災害対策に強い関心を持ち、20年以上にわたり情報を収集・整理。防災訓練のボランティア経験や、災害時の避難準備を日常的に実践してきた「防災オタク」。最新の防災グッズや自治体の防災計画まで幅広く研究し、実生活に役立つ防災知識をわかりやすく伝えています。
そもそも:相手がいなくても「当て逃げ」になるのか?
まず気になるのが、「このまま帰ったら当て逃げになるのでは?」という不安です。
● 結論:すぐにその場を離れてしまうと“当て逃げ”になる可能性がある
道路交通法第72条によると、事故を起こした者は「負傷者の救護」や「警察への報告」などが義務づけられています。たとえ相手がいなくても、“事故”と判断されるなら報告義務はあるとされており、これを怠ると「報告義務違反」として扱われることも。
🚔 【参考】道路交通法第72条1項より一部抜粋
「交通事故を起こした者は、直ちに警察官にその旨を報告しなければならない。」
つまり、相手がいない=連絡不要ではないということ。
では、どのような手順を踏めば良いのでしょうか。
ステップ1:まずは警察へ通報!事故の事実を記録してもらう
● 110番ではなく、最寄りの警察署への連絡でもOK
警察に連絡することは「逃げるつもりがない」という意思表示にもなります。
通報後は、警察官が現場に到着して、事故の状況を確認し、簡単な事情聴取が行われます。
● ポイント:相手の車の位置・ナンバー・損傷状況をスマホで撮影しておく
- 自車と相手車の位置関係(ぶつけた角度)
- ナンバープレート
- 損傷した部位
- 周辺環境(看板や柱の番号など)
後の保険処理や管理会社への報告にも役立ちます。
ステップ2:管理会社や店舗側に連絡し、防犯カメラの有無を確認
駐車場が「月極・契約駐車場」の場合、その運営元(管理会社・不動産会社)への連絡が必要です。
一方で「商業施設の駐車場」の場合は店舗責任者・防犯管理部門が対応します。
● 管理会社への連絡例
「◯番の駐車スペースに停まっている車に接触してしまいました。該当する契約者様と連絡が取れればと思い、ご連絡しました。」
ただし個人情報保護の観点から、管理会社側が車の持ち主を教えてくれるとは限りません。
そのため、以下のような方法でアプローチすることもあります:
- 連絡先を管理会社側に預ける
- 車にメモを残す(後述)
- 防犯カメラの映像確認を依頼する(原則警察立ち会い)
ステップ3:相手が現れない場合の「連絡メモ」の残し方と注意点
● 推奨される記載例(あくまで丁寧に)
コピーする編集するこのたびは、貴車に接触してしまい誠に申し訳ございません。
私●●(氏名)は、〇月〇日〇時ごろ、こちらの車に不注意により軽微な接触をいたしました。
誠意をもって対応させていただきたく、下記までご連絡いただけますと幸いです。
【電話番号】
【保険会社名(任意)】
【署名】
- メモはワイパーに挟むか、ドアノブに貼る
- 連絡先の書き間違い防止のため、自分の名刺なども添えると確実
● メモを残しても連絡がない場合は?
一定期間(例:3~5日)経っても相手から連絡がなければ、「保険会社を通しての示談成立が難しい」ため、損害賠償は発生しない可能性も出てきます(詳細は後述)。
ステップ4:保険会社に事故報告するタイミングと注意点
● 事故の相手がいなくても、保険会社には必ず連絡を
自動車保険(任意保険)では、事故の報告が遅れた場合「対応不可」とされるケースもあります。
特に、**対物賠償責任保険(相手の車の修理費用を補償)や車両保険(自分の車)**を使う場合は早期報告が重要です。
☎ 事故報告は24時間受付の窓口も多いので、夜間でも対応可能。
ステップ5:相手が連絡をくれたときの正しい流れ
● 保険会社を通じて示談交渉を進めるのが鉄則
直接お金を渡したり、個人同士で修理工場を選んで交渉することはトラブルの元。
相手から連絡がきた時点で、「保険会社が対応します」と伝え、以後は担当者に任せましょう。
防犯カメラやドラレコの映像は見られる?確認方法と注意点
● 映像は基本的に「個人が勝手に見ることはできない」
防犯カメラは施設や管理会社の所有物であるため、映像確認には原則として警察官の立ち会いが必要です。
また、記録保存期間は1週間程度のことが多く、早急な対応が必要。
● ドラレコ映像がある場合はバックアップを
自身の車にドライブレコーダーが付いている場合、事故前後5分間程度の映像を保存・複製しておきましょう。
保険会社に提出する証拠として有効です。
相手が最後まで現れなかった場合の“法的位置づけ”と自己負担
● 相手が修理や損害請求をしない限り、賠償義務が確定しない場合がある
- 相手が軽微な損傷と判断し、連絡をしてこないケース
- 修理費用が自己負担できる金額だった場合
- そもそもメモを紛失された・無視された場合
このようなケースでは「加害者」にはなりませんが、“事故を報告しなかった”ことで罰則を受ける可能性は残ります(報告義務違反)。
実際のトラブル事例とQ&A
Q. 相手が「修理費10万円」と請求してきた。支払うべき?
→ まずは保険会社に相談を。見積書の提示を受けてから査定が入ります。
相手側の一方的な請求には応じず、あくまで第三者の査定を介して判断します。
Q. 相手が「修理はしないが10万円で示談しよう」と言ってきた。
→ いわゆる「当たり屋」的な対応も存在します。保険会社が介入できない場合は弁護士相談も検討。
トラブルを未然に防ぐために:事前にできる対策3つ
- ドライブレコーダーの前後装着
- 保険会社アプリのダウンロード(事故連絡がスムーズ)
- 小規模な事故でも「必ず通報」の習慣を持つ
まとめ:誠意と記録があなたを守る!冷静な対応でトラブルを最小限に
「相手がいない」=「事故ではない」ではありません。
逃げたと思われないようにするには、警察・保険会社・管理会社など“第三者の記録”を早めに作っておくことが大切です。
ちょっとした接触事故でも、誠実に対応すれば大きなトラブルにはなりません。
この記事が、万が一の時に冷静な行動を取る助けになれば幸いです。