落雪で他人の家や庭に被害を出してしまった…責任はある?謝罪・保険・雪対策の基本ガイド
ある日、隣の人から「そちらの屋根から雪が落ちて…」と苦情がきたら?
冬のある日、ご近所さんからこんな連絡が入るかもしれません。
「そちらの屋根から落ちた雪で、うちのカーポートが壊れたんですけど…」
「お宅の屋根から雪が落ちてきて、うちの庭木が折れてしまいました」
実はこうした**「加害者側になる雪トラブル」は、北海道・東北・北陸だけでなく、長野・新潟・岐阜・北関東などでも多発しています。
そして意外にも、「自分に責任があるか分からない」「どう謝ればいいのか分からない」**と悩む人が多いのです。
この記事では、
- 自宅の落雪で他人の住宅や車、庭木に被害を出してしまったときの正しい対応
- 謝罪と補償のポイント
- 法的責任の有無と判断基準
- 加害者にならないための落雪対策

<この記事を書いた人>
ルルカ
家事や暮らしの整理整頓が趣味で、長年にわたり掃除・収納・洗濯の効率化を研究。身の回りのトラブルや人間関係の悩みも、友人からよく相談されるタイプで、生活の中の「ちょっと困った」を解決するアイデアを常に探しています。実体験に基づいた、すぐに使える暮らしのヒントを発信しています。
他人の家・庭に落雪被害を与えた場合、責任はある?
● 原則:「予見可能な状況で何も対策を取らなかった」場合、責任が発生する可能性がある
民法第709条(不法行為責任)により、次のように定められています。
「故意または過失によって他人に損害を与えた者は、その損害を賠償する責任を負う」
つまり、自分の家の屋根から落ちた雪が、
- 隣家のカーポートを壊した
- 庭木を折った
- 物干し竿をへし曲げた
などの被害を出し、かつそれが事前に防げた状況であれば、賠償責任が発生します。
賠償責任が問われやすい具体例
| ケース | 賠償責任の有無 |
|---|---|
| 過去にも同じ場所から落雪していた | あり(再発防止義務違反) |
| 積雪が増えていたのに雪庇を放置していた | あり(過失) |
| 雪止め金具を設置していなかった | あり(予見可能性) |
| 記録的な大雪で、自宅も被害を受けた | なしの可能性も(不可抗力) |
ステップ1:被害を確認したら、まずやるべきこと
● 1. 相手宅に誠意ある声かけ・謝罪
「こちらの屋根から雪が落ちてしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。被害の状況を確認させていただけますか?」
- 相手が不在なら、メモをポスト投函
- 感情的にならず、事実確認を最優先に
● 2. 写真を撮影して記録を残す
- 自宅の屋根・雪庇の状態
- 相手宅の損傷状況
- 積雪状況(広角で撮ると証拠力が増す)
ステップ2:保険は使える?雪による賠償と火災保険の関係
● 加害者側:火災保険の「個人賠償責任特約」が使える場合あり
- 年間1,000〜3,000円程度で加入可能
- 「建物からの落雪で他人に損害を与えた場合」も対象となる保険がある
● 被害者側:自身の火災保険・車両保険でカバーできる可能性も
- カーポートの破損:火災保険で対応
- 車のへこみ:車両保険で対応(免責金額に注意)
📌 賠償交渉は、保険会社同士でやりとりするのが原則
トラブル回避のため、保険利用を申し出ることが望ましいです。
ステップ3:近隣関係をこじらせない謝罪と交渉のマナー
● してはいけない対応
- 「大雪だったから仕方ないでしょ」と言い張る
- 「こっちも困ってるんです」と逆ギレ
- 連絡を無視する/放置する
● 望ましい対応の流れ
- 謝罪と状況確認
- 保険対応の案内
- その後の再発防止策を伝える(雪止め設置など)
「再発防止のため、雪止めを検討しています」
「今後は定期的に雪庇を確認するようにします」
ステップ4:責任を問われないために日頃からできる落雪対策
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 雪止め金具の設置 | 落雪防止の基本。1mあたり2,000~3,000円程度で設置可能 |
| 雪庇(せっぴ)の除去 | 屋根から突き出た雪は要注意。ハンマーなどで崩す作業を定期的に |
| 雪下ろしの実施 | 自力または業者委託(1回1万〜2万円) |
| 落下防止ネットの設置 | 壁際の庭木や物置を保護するために有効 |
ステップ5:トラブルになってしまったときの相談先
| 窓口 | 対応内容 |
|---|---|
| 役所の建築課・除雪課 | 雪害・隣接被害の相談窓口 |
| 地域の消費生活センター(188) | 賠償トラブルや苦情への助言 |
| 弁護士会の法律相談 | 損害賠償の交渉支援、内容証明の作成など |
実際の事例と解決パターン
| 地域 | 被害内容 | 解決方法 |
|---|---|---|
| 青森県 | カーポート屋根が崩壊 | 加害者側の火災保険で全額補償 |
| 新潟県 | 庭木が折れた+境界フェンス破損 | 双方保険活用+雪止め設置で和解 |
| 山形県 | 窓ガラス破損・口論に発展 | 弁護士介入後、示談成立 |
まとめ:落雪で加害者にならないために「予防・記録・誠意」をセットで考えよう
落雪トラブルは「誰にでも起こり得る」問題です。
自宅から落ちた雪がきっかけでご近所トラブルに発展しないようにするには、
✅ 普段から雪庇・雪止めなどの物理的な対策を取る
✅ もし被害が出たら早めの謝罪・写真記録・保険対応
✅ 必要があれば**第三者の力(保険・弁護士)**を借りる
冷静な行動と誠意が、最善の結果を導きます。
「うちは雪の多い地域じゃないから関係ない」と思わず、この記事を一度読み返して、冬の備えを進めておきましょう。